「凄く凄く、素敵な名前だと思うよ」
「あ、ありがとう……」
「うん」
……わぁ。
ユージもいい名前だって言ってくれたよー……。
気を遣わせてしまって申し訳ないけど、ほんと、すっごく嬉しい……。
「サクラ、俺もいい名前だと思うぞっ」
……って、フジヤマっ。
ついさっき『婆さんみたいな名前』って言ってきたくせにっ。
「50年後は雰囲気に合ったいい名前になると思うぞー?」
「50年後……って、私おばあちゃんじゃんっ」
「だからほら、ピッタリじゃん。 ウメ婆さん」
「……ハァ……」
ほんっとに、もう……。
YUKIも言ってたけど、フジヤマはデリカシーの欠片もない人だね……。
「……あーもうっ、とりあえず名前の話は終わりっ。 ねぇみんな、これからどうする? どこか涼しいところに行く?」
もう名前の話は終わりっ。
ウメ婆さんってからかわれるのなんて、絶対イヤだもん。
だから無理矢理に話題を移して、みんなの顔をそれぞれに見つめた。
「あ、ごめん。 俺そろそろ帰らなきゃ」
と、携帯で時間を確認しながら言ったのはYUKIだった。



