うぅ……とうとう言ってしまった。
おばあちゃんみたいな名前……シワシワネーム……。
どうしよう。
フジヤマとか、メッチャ笑いそう……。
「へぇ……婆さんみたいな名前だな」
……フジヤマめ、私の気にしてることをサラッと言いやがって……。
「フジヤマって、デリカシーの欠片もないよね」
「んだよ、YUKI。 お前だって同じこと思っただろー?」
「別にそんなこと思ってないから」
フジヤマと喋っていたYUKIが、私へと視線を移した。
「俺はいい名前だと思ったよ」
メガネの奥の瞳が、真っ直ぐ真っ直ぐ私を捉えている。
な、なんか、すっごくドキドキするのですがっ……。
「え、と……ありがとう……」
パッと視線を外し、地面を見る。
どうしよう。
私、ドキドキしすぎて顔が赤くなってるかも……。
男の子に『いい名前』なんて言われたの、多分初めてだ。
いい名前……かぁ……。
気を遣って言ってくれたのかもしれないけど、でも、やっぱり嬉しいな……。
「ユージも、いい名前だって思うだろう?」
YUKIの優しい声が、ユージに問いかける。
その声を聞いた私は、チラリとユージへと視線を移した。
と同時に、バッチリと目が合う。
「……ウメって名前、とてもいい名前だと思う」
……真っ直ぐ真っ直ぐ私を見つめて、ユージは優しくそう言った。



