【 久しぶり♪ そういえばフジヤマ、YUKIのお父さんの会社で働き始めたんだってね。
 ちゃんと毎日、髭を剃んなきゃダメだよ?(笑)

 あっ、そんなことよりっ。 結婚式だけど、もちろん出席でお願いします!! それと、お迎えも是非是非よろしくお願いしますm(_ _)m

 フジヤマとはチャットで会えなくなっちゃったけど、でも、YUKIからいつも聞いてるんだ。
 頑張ってる話、いつもいつも聞いてるよ。 遠い場所で、ずっとずっと応援してるからねっ。 】



そう書いたあと、送信ボタンを押す。


と、その時。

近くに座っていたクラスメートの女の子が声をかけてきた。



「ウメちゃん、ニヤニヤしてどうしたのー? もしかして彼氏からメール?」

「彼氏じゃないよー。 でも、とっても大切な友達っ」

「えー? なんか怪しいなー。 二股とかしてんのー?」


「してないしてないっ」



なんて言いながら笑う私。

そして、笑い返してくれるクラスメートの女の子。



夏休みが終わったあと、私は少しずつ同級生と話をするようになっていった。

そして今は、一緒に笑い合える子も出来た。


私はもう幽霊みたいな存在じゃない。

ちゃんと、クラスに溶け込んでいる…と思う。


最初は挨拶することだって怖かったのに、今は違う。

しっかりと目を見て話すことも出来ている。