突然届いた、フジヤマからの長文メール。

授業中に届いていたそのメールを昼休みに開いて、私はクスッと小さな笑みをこぼした。



「相変わらずだなぁ……」



呆れるようにそう呟き、返信する文章を打ち込んでいく。



……12月10日。

その日の話は、数日前にチャットでYUKIから聞いていた。

親族だけでやる、小さな小さな結婚式。

場所はYUKIの住んでいる家であり、フジヤマと千歳さんも暮らしている雪村家。


その日その場所に、私とユージも来ないかと誘われていた。



── YUKI>二人が来てくれないと、フジヤマもちい姉も納得しない。 だから来て欲しい。

── YUKI>サクラとユージは、家族と同じくらいに大切な存在だよ。



チャットで話した時の、YUKIの言葉を思い浮かべる。

そして、あの時の嬉しい気持ちも。


だから私もユージも、既に心は決まってきた。

答えはもちろん、イエスだ。