……これがドラマか何かだったら、主人公はきっとフジヤマだ。
まぁ、見た目は無精髭の冴えないオッサンだけどね……。
でも、チャットから突然消えてしまった千歳さん…『ユキ』を6年間待ち続けたのは本当に凄いことだと思う。
待ち続けていたからこそ、フジヤマはYUKIと出会って、その出会いが『ユキ』へと繋がったんだ。
そして再会した二人は永遠の愛を誓い、夫婦となった。
……その物語の中の私は、ただの脇役だけど……それでも ちゃんとここに居る。
ここに居るからこそ、“今”の私が存在してるんだ。
「……全部、ちゃんと言わなくちゃいけないね」
「サクラのお母さんは、きっと全部受け入れてくれるよ。 というか、どこからどう見ても怪しいフジヤマを受け入れてくれたんだよ? コレがオッケーなら、ほとんど全部大丈夫じゃない?」
「ふふっ…確かにそうかもっ」
YUKIの言葉に、クスクスと笑う。
もちろん言ったYUKIも笑っていたし、近くに居たユージも笑顔。
そして、フジヤマはというと……、
「ったくよー、酷い言われようだよなー。 どっからどう見ても、俺は超絶イケメンだろ?」
……なーんて言ったあと、ニシシッと笑って私を見た。



