「よっ。 高校生諸君、元気かー?」
サングラスをかけててもわかる、満面の笑み。
もうね、幸せオーラ全開って感じ。
「フジヤマ。 そんなことより、なんでここに居るのかを説明してくれる?」
「おいおいYUKIちゃん、俺はお前の“おにいさま”だぞ? いい加減『フジヤマ』は無しにしようぜ?」
「はいはい、わかったわかった。 で、フジヤマ。 説明はまだですか?」
「結局そのまんまかよー。 ま、いいけどなっ」
なーんて言いながら、二人は笑い合う。
一緒に過ごすことが多くなった二人は、きっと普段からこんな風にやり取りしてるんだろうなぁ……。
そして、多分この先もずっとそう。
だって二人はもう兄と弟だもんね。
フジヤマが幸せいっぱいの顔をしているように、YUKIもなんだか幸せそうだ。
「お二人さん。 楽しげなところ申し訳ないけど、とりあえず話を進めない?」
「おぉー、俺がここに居る理由だったなっ。 すっかり忘れてたっ!!」
「忘れてた、って……ついさっきの話じゃん」
と呆れながらに言うユージ。
だけど、フジヤマはいつもと同じようにニシシッと笑っている。
そして、そんなフジヤマから衝撃の一言が。
「まぁあれだよ、ヒーローは遅れてやってくるもんだろ?」



