「YUKI。 フジヤマに感化されるのはいいけど、キャラ崩壊しない程度にね?」
と、いたずらに笑うユージ。
それに対し、YUKIはにっこりと笑って見せた。
「大丈夫だよ、間違ってもフジヤマみたいにはならないから」
「でもさっきの言い回しは凄くフジヤマぽかったよ?」
「さっきのは わざと だってば」
「いやいや、フジヤマ菌は強いからね。 知らず知らずのうちに感染しちゃってるかもよ?」
「……俺、もしかして変な言い回しが多くなってた? 知らず知らずのうちに、色々とおかしいこと言ってた?」
「さぁ、どうだろうね?」
いつもはYUKIが言う「どうだろうね?」を、今はユージが言っている。
しかも、“してやったり”な顔で。
……あれだね、今までからかわれてきたことへの鬱憤を、ここぞとばかりに晴らしたみたい。
そして、“してやられた”YUKIは口をつぐんで視線を逸らした。
……ユージの勝利っ。 かな?
「よっしゃ、YUKIに勝った」
「……なんの勝負だよ。 まぁでも、確かに負けた感が凄いけど。 …っと、こんなことを言ってる間に、フジヤマの登場だ」
ふと、YUKIの視線が公園の駐車場へと移った。
そこに停まったのは、セダンタイプの黒い車。
……で、即 降りてきました。 麦わら帽子にサングラスの、自称イケメンが。



