突然のことで、頭がこんがらがっている。
……いや、フジヤマはいつだって突然だけどね。
オフ会の日も急に『ドライブしよう』ってなったし、みんなで千歳さんの病院に行った日も、帰り際に突然 駅前に現れたし。
……ほんっとにもう、フジヤマはこんなのばっかりだ。
『おぉ、サクラ? 電話で聞く声も可愛いねー』
「そんなのどうだっていいからっ。 なんで□□駅に居るのっ……!?」
『んーっと、サプライズ的な? つーかお前ら今 公園だよな? よっしゃ、車だからすぐ行く。 そこで待っとけよー? じゃああとでなっ』
「ちょっ……」
……うっわ、切れた。
くそぉ、こっちの話なんて全然聞かずに、さっさと切りやがったー……。
「フジヤマ、なんだって?」
「……車だから すぐに来るって。 なんか、サプライズ的な? とか言ってたよ」
YUKIに携帯を返しながら、大きく息を吐く。
そんな私を見ながら、ユージがクスッと笑った。
「あの人、『ヒーローは遅れてやってくる』とか思ってるだろうね」
「……ヒーローっていうか、フジヤマはただのネタキャラでしょ」
「あはは、確かに。 だけど千歳さんにとったら、あんなキャラでもヒーローじゃない?」



