「……とりあえず、気になるからフジヤマに電話してみるよ。 ユージはそのままチャットサイト見といて。 このあと現れるかもしれないし」
「りょーかい」
「あ、サクラもユージと一緒にサイト見といてね。 ほら、イチャイチャするチャンスだよ? 俺って気が利くでしょ?」
「……うっわー。 YUKIってほんと、フジヤマに似てきたね」
「いや、今の言い回しは わざと だよ」
携帯を耳にあてながら、くつくつと笑うYUKI。
それを見るユージは心底イヤそうな顔をしたけれど、特に何も言うことなく携帯に視線を落とした。
……と、次の瞬間。
YUKIが小さく声を漏らした。 「繋がった」…と。
「あ、もしもしフジヤマ? 今どこで何やってんの? ……え、ちょっと待って、□□駅……? 今そこに居るの?」
□□駅!?
それって、私の家の近くにある駅だよっ……!?
ていうかっ、待ち合わせのためにさっきまで居た場所じゃんっ。
うそっ……なんでそこにフジヤマが……!?
「YUKIっ、ちょっと電話代わって……!!」
と言いながら、半ば無理矢理にYUKIの電話を取る。
そしてそれを耳にあてながら、電話の向こうに居るフジヤマへと声をかけた。
「フジヤマっ!! どういうことなのっ……!?」



