メールや電話でも話せるけど、やっぱりチャットで話したい。
『高校生ルーム8』に集まって、またみんなで笑い合いたい。
……そう思ってるけど、学校が始まるとやっぱり難しいんだよね……。
「あっ、そういえばYUKIって高校3年生じゃんっ」
「うん、こう見えて高3です」
「……あのさ、お父さんとかお母さんにさ、パソコン触ってる時間があったら勉強しろっ!! って言われない?」
「いや、全然。 成績が大きく下がらなければ大丈夫じゃないかな」
「……ねぇねぇ、ずっと聞いてみたかったんだけど、YUKIって見た目は秀才っぽいでしょ? 実際もやっぱり秀才なの?」
と、なんとなく聞いてみる。
その言葉にYUKIは苦笑いしたあと、コツンと私の頭を叩いた。
「見た目は秀才っぽい、ってメチャクチャ失礼な言葉だから、俺以外には言わないようにね。 というか、自分で自分のことを『秀才です』って言う人は居ないと思うよ。 ……あぁでも、フジヤマは言うね、確実に」
「うん、絶対言うっ」
むしろ、こっちが聞く前に言うと思う。
『秀才の俺になんか用?』とか言って笑うはずっ。



