「何年後になるかはわかんないけど、俺はそのつもりで行動するので、ウメちゃんもそのつもりで居てください」
「りょ、了解しましたッ……!!」
「……本当に大丈夫かなぁ。 ウメちゃんって鈍感だから、YUKIみたいなイケメンにホイホイ着いていきそうだから心配だよ」
「……大丈夫だよっ!! だって私が好きなのはユージだから、ユージのことしか見てないもんっ!!」
「いや、うん……嬉しいけど、ここで言うのはちょっと……」
「わぁっ!? ご、ごめんなさいっ……!!」
わ、私ってばこんな道端で何を言ってるんだっ……。
……幸い、周りには人が居なかったからよかったけど……でもね、YUKIは居る。
駅からずーっと一緒に歩いてきたし、むしろ結婚の話題をユージに振ったのはこの人だ。
そのYUKIをチラリと見ると……肩を震わせながら笑っていた。
「……ヤバい、面白すぎて腹痛い。 チャット以上にチャットみたいなこと言い合ってるとか、二人どんだけなんだよ」
「ちょっ……笑いすぎだよYUKIっ」
「ほんとだよ、自分でもこんなに笑えるなんてビックリだ。 チャットでもこんなに笑ったことないよ」
なんて言いながら、YUKIはけらけらと笑っている。
……確かに普段のYUKIなら、こんな風に笑ったりはしないかも?



