「ユージ……あの、今のは別にっ……」
「チャットしたいって言っただろ? そう思った時にした方がいいよ」
……確かに私は言った。 『チャットしたい』って。
なんの気なしだったけど、確かにそう言った。
そんな風に思ったのは、YUKIとフジヤマが居なくなって以来 初めてだ。
でも……。
「……でも、YUKIとフジヤマは、きっと居ないから……」
……二人が居ない『高校生ルーム8』に戻ったって仕方がない。
あの場所に入って待っていても、寂しさが増すだけだよ……。
「俺が居るよ」
「……え?」
「YUKIとフジヤマが居なくても、俺が居る」
目の前に立つユージが、真っ直ぐ真っ直ぐ私を見つめている。
「……俺は、『高校生ルーム8』でサクラと話してる時間が好きだよ」
「ユージ……」
「二人が居なくても、俺はまたあの場所に戻りたいって思ってる。 だからサクラも戻ってきて欲しい。 俺の居る場所に、サクラも居て欲しい」
ドキン、ドキン、ドキン。
ユージの真っ直ぐな言葉に、鼓動が速くなる。
「……サクラのことが好きだから、隣に居て欲しいんだ」



