【それって、リアルでってこと?】



と、慌ててメールを送る。

そしてそれに対する答えは……、



【リアルで】



……というシンプルなものだった。


うそ……今日ユージと……?

リアルで会って、二人で遊ぶ……ってことだよね……。


うわわっ、どうしよう一気に緊張してきたっ!!



♪~♪~♪~


「わぁっ!?」



握りしめていた電話から、音楽が流れ出す。

これっ、電話っ……。

ユージからの電話だーっ……!!



「もしもしっ」

『あ、木瀬です。 急にごめんね、今から会える?』

「う、うんっ……暇、だからっ……」


『よかった、今そっちに着いたところなんだ』

「……え?」

『サクラん家の近くの駅。 ほら、□□駅を利用してるって言ってたじゃん? 今そこに居る』



……えぇー!?

な、なんでユージが私の家の近くの駅に居るのっ……!?



「どうしてユージがっ……え、だってユージの家からここまでって、電車で2時間とかだよねっ……!?」

『うん、オフ会で待ち合わせた○○駅まで、家から1時間。 そのあとこっちに来るまでまた1時間』

「そ、そんなにかかるのに なんで居るのっ……!?」


『暇だったからね』



……いやいやいや、暇だったから、って……。

だからって、移動距離2時間はそう簡単に出来るものじゃないってば……。