ドキン、ドキン、ドキン…と、心臓が激しく音を立てる。
……私、馬鹿だ。
なんでみんなに自分のメアドを教えていなかったんだろう。
オフ会の時に、みんなとちゃんとアドレスを交換していれば……。
捨てアドでのやり取りはオフ会の時に終わりにして、ちゃんと自分のメールアドレスを教えていたら、こんなことにはならなかったのに……。
「……あっ、そうだチャット……『高校生ルーム8』に行けば、きっと……!!」
さっきまでは誰も居なかったけど、今は誰かが来たかもしれない。
……ユージならきっと居る。
ユージに話をして、それからYUKIとフジヤマにも話をして、今度こそちゃんとメアドを交換しよう。
完全非公開の2チャットでなら、本アドが晒せる。
そうするためにはまず、『高校生ルーム8』で話をしなくちゃっ……。
「……居たっ!! ユージだっ……!!」
見慣れた名前を見つけ、ホッと胸を撫で下ろす。
……でも、ホッとしてる場合じゃない。
アプリが使えなくなってることを、すぐにユージに伝えなきゃっ。



