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外は、とにかく暑い。
夏真っ只中だから、信じられないくらいに暑い。
だから公園にも人影はなく、そこに居るのは私たちだけだった。
「あっ、そうだすっかり忘れてたっ!! YUKI、はい日傘っ」
「あぁほんとだ、忘れてた。 ……とりあえず、暑いから差しとく?」
「……そだね。 ちょっとでも、日陰に居たいもんね……」
一昨日YUKIから借りた日傘を広げて、日陰を作る。
……でも、普通に暑いけどね。
「とりあえず、話したいことさっさと言っちゃうね」
額から流れる汗を拭いながら、YUKIが笑う。
……YUKIって汗をかいててもカッコイイなぁ……。
でも、黒い服を着てるから、見てて暑苦しいけど。
「さっき、誕生日プレゼントを貰うのが怖いって言っただろ?」
「うん。 昔、何かあったの……?」
「実はね、7年前の俺の誕生日に、親父が階段から落ちて大怪我したんだ」
「えっ……だ、大丈夫だったの……!?」
「うん、足と腕を骨折したけど、今はピンピンしてるよ」
そっか……よかった、今は元気なんだ……。
階段から落ちるなんて、打ち所が悪かったら死んじゃうもんね……。
「でね、その次の年は別の家族が血を吐いて緊急入院したんだ」
「えぇっ……!?」
「あ、これも今はなんとか大丈夫だから、心配要らないよ。 ……でもさ、2年続けて悪いことが起きると『次の年も何か起きるかも』って考えてしまうだろう?
だから俺は、自分の誕生日はスルーするって決めてるんだよ」



