チャット恋愛注意報!!(新)



………

……




その後、ファミレスに着いた私たちは、注文をしたあと早速チャットに顔を出した。

と言っても、顔を出すのはYUKIだけ。

私はYUKIの操作する携帯を見ながら、クスクスと笑っていた。



「わぁ。 YUKIって、本当にYUKIなんだねー」

「まぁね。 俺がこんな感じで打ってるの見たら、やっぱり引く?」

「ううん、面白いよっ」



『高校生ルーム8』に居るのはユージとYUKIだけ。

ユージは私がYUKIの近くに居ることを知りつつ、チャットで話している状態だ。



 ────


 YUKI>ユージ、今度 私とデートしようねー♪


 ────



……なーんてYUKIが書くから、私はますます笑っちゃう。

凄いね、本当にYUKIが『女子大生のYUKI』なんだ。


黒髪メガネのクールな男子高校生のYUKIが、チャットでは女子大生として喋ってる。

しかも、当たり前のように。



 ────


 ユージ>YUKIはフジヤマとデートすればいいんじゃね?w

 YUKI>私は高校生とデートしたいのっ

 ユージ>だったら俺はサクラとデートしたいっつーのw


 ────



不意に出された私の名前に、心臓がドキッと鳴る。

……これは、あれだよね。

YUKIが男だって知ってるから、ユージは私とデートしたいって言ったんだよね。

『高校生ルーム8』で女なのは私だけだから。


……うん、だから『デート』って言葉に、深い意味はない。

落ち着け、私。

平常心、平常心……。