「早速、カップラーメンいただいたよ。うまいな。」

「よかった。喜んでもらえて。
そうそう、私、トモの誕生日にはアメリカに行けるように
休暇調整中。」

「えっ、ほんと?
誕生日プレゼントがユウなんて、最高!」

「もう、トモったら。」

「なんか、カップ麺でもテンションあがったけど、
今の一言で俺、すっごい頑張れそう。」

「はいはい。わかったから。」

「なんか、その言い方冷たくないか?」

「違う。照れているの。」

「あっ、そう。」

本当は、まだ、トモと話をしていたかったけど、
あまり長く話して、
しゃべっちゃいけないことしゃべってしまいそうだったので、

「トモ、本当はもっと話をしていたいんだけど、
これからちょっと仕事なんだ。」

「今、日本は会社に行くような時間帯じゃないだろ?」

「前にメールで、
私が翻訳の仕事に携わっているって報告したよね。」

「あぁ。」

「その文書の締め切りが迫っていて、
これから家で仕事するの。」

「大変だな。わかったよ。」

「ごめんね。トモ、愛している。」

「俺も。」

そういって、「チュッ」とリップ音を立てた。
トモってこんなことするような人じゃなかったのに、
アメリカナイズされたのかな?なんて思った。