「ああ。椿だ。あいつらとぶつかる前に、あの人と聖那を会わせるべきだと思う」
「そうだね」
アキが同意するように頷く。
「ていうことは、せっちゃんは全てを知っちゃうってことでしょ?それってつまりは…」
「わかっている。お前達と俺の存在も聖那は知ることとなる。そして、俺らがどうして聖那に近づいたかも」
「もしかしたら、せっちゃんボク達から離れちゃうかもしれないんだよ?雪音は怖くないの?」
「…覚悟はしていた。あいつがどう思っても、もし俺達を…俺を恨んでも俺はずっとあの時から決めていた。聖那を絶対に守ると…」
その雪音の言葉に、3人は覚悟を決めた。


