重罪恋愛

「ううん。君は優しい子だね、とても…」



「そ、そんなこと言われたの初めて!でも、ありがとう!」





話を終えると、あたし達は喫茶店を出た。



「じゃあ…聖那、バイバイ」



「あ、待って!」



「ん?」



「あなた言ってたよね。自分の欲しいものをユッキーが全部持ってるって。でもさ、そんなことないと思う!人って他人の良いところはたくさん見つけられるけど、自分の良いところは見つけづらいようにできてる。でも、相手がその人のいいところしっかり伝えられればいいんじゃないかなって思うんだ。だから、あなたの気づいてないあなたの良いところ、あたしがこれから伝えてくね!」



「聖那…」



「そうすれば、自分の良いところたくさん見つけられるでしょ?」