重罪恋愛

「聖那」



「何?ユッキー」



「聖那は…その、会いたいと思う?」



「誰に?」



「…親に」



「会いたいって言っても…もう…」



「もし、生きているなら」



「生きて、いる…なら?でも…ずっと死んでるって思ってたし…生きているなら、なんて。でも、会いたいとは思う。そんで、どうしてあたしを置いていったのか聞けるものなら聞いてみたい」



「そっか」



「でも、どうしてそんなこと?」



「いや、特に意味はないんだ」



「そう…。ユッキー、みんなって本当に優しいなってあたしは思うよ。こんなあたしを受け入れてくれてさ。あたし、もっと変わりたいんだ。ずっと人から酷く言われて…すべてを恨んで、縮こまってた弱いあたしを変えたい。みんなといられるように。笑い合えるように。前を進んで、強くなりたいんだ」