月日は経ち、もう7月下旬となった。



あたしの夢のことは、みんな親身になって聞いてくれて...励ましてくれた。



幼い頃のことを聞いても彼らはあたしを軽蔑などせずにいてくれた。



そのことがまた、とても嬉しかった。



それから、あたし達は毎日共に過ごすようになった。



1日1日があたしにとって体験したことがないものばかりで、たまらなく幸せな気分だ。




「夏だぁ、夏だよっ!夏といえばー、海でしょっ」



ゆづが唐突に言ってきた。