重罪恋愛

「え、それだけ!?」



「てか、それが本当に幼い頃の記憶かも分かんないだろ。それに、もしそれが本当だったら聖那はとっくに捕まってるよ」



「まぁ...そうだけど」



「とゆーことでこれは解決。聖那が悩む理由はない」



「でもっ」



いきなりユッキーにデコピンをされ、言葉が遮られた。



「聖那は物事を深く考えすぎだ。もっと、気楽に考えな。聖那の人生は聖那のもんだ。だから、自分のいい方に考えたっていいんだよ。もっと、自分に甘くなったっていいんだよ。聖那は...なにも悪くない」



そう言われた瞬間、涙がまた零れてきた。



あーあ、また涙。



あたしって、つくづく単純な人間だなぁ。



でも、それくらい...あたしはあたしを縛りつけてきたのだろうか。