重罪恋愛

「何もないよ!」



すると、ユッキーは無言であたしの両頬をつまむ。



「ちょっ...何すんの?い、いひゃい」



「もう友達ってそう思ってたのはさぁ、俺らだけなの?」



「そ...れは、あたしだって!」



「うん、だよね。で?」



「......昨日、夢を見たの」



「夢?」



「夢って言っても、幼い頃の記憶だと思う。あたしさ、幼い頃の記憶なくて...だから忘れてた記憶が夢として出てきたんだと思うんだ。その夢が...人を銃で撃った夢だった...」



「......それで?」



「どうしてそうなったかは分かんないけど、人を撃ってしまったという記憶を思い出したの」




「...ふーん」