重罪恋愛

さて、ここからどうやって出るか…。



「…脱獄、なんてくだらないことを考えているのか。1250番」



いきなり背後から声がし、振り向くと…檻の外に20代ほどの看守がいた。



背はスラッと高く、銀髪が特徴的な顔の整った奴だった。



男は、とても冷酷な目で私を見下していた。



その目に、あたしは自然と腹が立った。



「だったらなんだって言うんだ?」



私は挑発するようにニヤける。



「ここからは決して出さない。つまり、お前がやろうとしていることは無駄だ」



こいつ…。