そんなこと言われたら、言い返せないじゃねえか。


「翔さん、どうか私と婚約してください…両家と…私たちのためです。」


「藍と…これから付き合うことは⁇」


「おそらく最低一週間は、できないかと…」


「わかった。」


俺は中野さんの手を握り、


「協力しようぜ。俺たち、それぞれの道に進みたいだろ?」


といった。


その時…


「私…」


中野さんに抱きつかれた。同時に、


「翔ぅ?いるの?」


藍が実験室に入ってきた。