「そうだよ。何があったんだ?てか、泣いてんじゃん。」

紅麗愛と紅麗羽は心配して聞いてくる。


「実はね……。」

海織里は先程のことを全て話した。


「そうだったの。夏惟君が……。」

「夏惟がついに告白したのか。」


「でね。私……夏惟に告白されて…き、キス
されて嫌じゃなかったの。
むしろ……夏惟が離れていっちゃうほうが、嫌だったの。」

それを聞き、紅麗愛と紅麗羽はやれやれといった表情で海織里を見る。

「もう、海織里はほんとに鈍感すぎね。」