「でも、海織里が俺のこと……幼なじみとしてしか見てないってことぐらい知ってる。
でも、俺は海織里の事が好きだから。
他の男になんて……取られたくないから。」


そして夏惟はやっと海織里を離したかと思った瞬間、海織里に唇を重ねた。

海織里も驚き、思わず夏惟から離れる。


「い、今。き、キス?したの?」

混乱しすぎて頭が追いつかない。


すると、夏惟は申し訳なさそうな顔をした。

「ごめんな。好きでもない男に……こんな事されて。」

海織里は力が抜けたように、その場に尻もちを着く。