「き、急に呼び出してごめん。
帰る支度をしてからでいいから、この後校舎裏来てくれないかな……。」

橘は目をそらしながら聞く。


「わかった。なるべく早く行くね。」

「ありがとう。じゃあ、また後で。」


海織里も早く支度の続きをする。

すると、紅麗愛と紅麗羽が不敵な笑みを浮かべて海織里に絡む。

「海織里がついに告白されちゃうのね〜。」

「海織里が告白か〜。やっとだ。」

「も、もう!からかわないでよ!
第一告白かもわからないじゃん!」

海織里は少し顔を赤くしながら、怒ってみせる。