「うん!私も、もっと頑張るね!」


こうして約束をかわした2人は毎日、家で勉強と歌を頑張った。



そして夏休み三日前の日のこと。


「海織里ーっ、橘(たちばな)が呼んでるわよ。」

海織里は帰る支度をしていると、紅麗愛に呼ばれる。

「なに?紅麗愛。」

「橘が海織里に話があるんだって。
じゃ、私は失礼するわね。」

紅麗愛はにこにこしながらその場を離れた。

「話って……なに?」