突然の言葉に驚く。

「も、もう1度?」

「うん。夢で終わらせるんじゃなくて、実現させる。海織里は……いや?」


(実現……でも、夏惟と一緒なら。)

そして海織里は自分の小指と夏惟の小指を合わせる。

「約束だよ!」

「うん、約束。それじゃ海織里、歌ってよ。」

「い、いいいいいきなりすぎない!?」

「ここ最近ずっと聴いてないから、久しぶりに聞きたい。」

「わ、わかった。でも、ここじゃあれだから、とりあえず家に帰ってからね!」