(……ほんとになんでだろ。)

そんな事を思いつつ、最終下校時間になったのでいつもの帰り道。

「あついー。あついよ。」

外に出ると、いるだけでも汗が吹き上げてくるほどの暑さ。


「そりゃ今夏だから。」

正論です。

「わかってるよ〜。わかってるけど暑すぎる。夏休み外出れなーい。」

「もう出てるよ。」

またしても正論。

すると、海織里は何かを思いついたように夏惟に尋ねる。

「ねぇ、夏惟。夏惟は将来何になりたいの?」