夏惟は海織里の返事を濁し逸らす。

「ほんとに言ってー!」

すると、夏惟はまたイタズラっぽく笑う。

「言っていいんだ?本当に言っていいんだ?
聞いて恥ずかしくなって、俺に顔向けできなくても?」

海織里は口をぱくぱくさせる。

「あ、えっと。あの……や、やっぱりだめ!
やっぱり言わないで!なんかこわい!」

(え!?ほんとに私なにしたの!?
そんなにやばいことしたの!?)

「ふーん。じゃ、いいや。」


そんなこんなで学校へ行き、長かった一週間も終わりいつもの帰り道。