すると、海織里は涙をぽろぽろと流し始める。

「やらよぉ。夏惟と離れらくないよぉ。
ずっとおらじだと……思ってらのに。
自分れも、なんれこんらに……ショックな ろか分からないよぉ。」

「み、海織里……。」


その大勢のまま夏惟はぎゅっと抱きしめた。

「俺も、俺も海織里と……ずっと一緒にいたい。海織里のそばに、幼なじみとしてじゃなくて……。」

「幼なじみじゃなくれ……なに?」


(やべぇ。心臓破裂しそう。)

しかし、夏惟の言ったことは……。

「……やっぱり今はやめとく。」