「ブラウニーだ!おいしそう!」

夏惟はブラウニーを綺麗にカットして、自分の分と海織里の分を机におく。

「 「いただきます。」」


「おいしい!」


あっという間に完食したと思えば、海織里の様子がおかしい。


「ひっく……ひっく。ねぇねぇ、夏惟〜。
なんれ違う高校いっちゃうろ〜?」

夏惟は驚き、ブラウニーの紙を急いで見る。

「これ……酒入りじゃねぇか。」

「ねぇ〜、夏惟ってばぁ。」

「海織里……とりあえず水飲め。」