―――ピピピピピッ

「ほぁ〜あ。起きなきゃ。」

海織里は目覚ましを消し、伸びをしながら夏惟の部屋へ行く。


―――ガチャ


「夏惟〜、起きて。」

そう言いながら布団をめくる。

―――が、

そこには夏惟はいない。

「え?夏惟?あー、もう起きたのかな。」

朝が苦手なのに珍しいと思いながら、階段を降りる。

しかし、夏惟の姿はなかった。