*いつかの君と夏を探しに*

――――ガタンッッ!!

「ひゃっ!?な、なに!?」

音のする方を見ると、そこには驚きの人物がいた。

「海織里、大丈夫?」

夏惟だ。夏惟がいた。

「なんで!?なんで夏惟がいるの!?」

驚きを隠すことが出来ず目を見開く。

「こうなる事……知ってたから。」

「どうして知ってるの?」

「この前俺に帰ろ、とか誘ってきた奴ら結構悪い噂とか聞いたことあったし、朝の手紙見たら女の字っぽかったから。」

「そ、そうなんだ……。全然知らなかった。」