*いつかの君と夏を探しに*

そう言って出てきたのは、この前夏惟に帰ろ〜、とか言ってた目立っている女の子2人だ。

「こ、この前の……。」

海織里がそう言うと遮るように話す。

「あんたさ〜、まじ邪魔なんだけど。」

「富海くんといてたら、あたしら近づけないんだけど。
もう、富海くんと一緒にいないでくれる?」


突然そんな事を言われ混乱する。

「えっと、夏惟とは幼なじみなので、だから離れるのはできません。」

「はぁあ?幼なじみだからって調子乗ってんじゃないわよ。」

「あたしら本気で富海くんの事好きなんだから、邪魔しないでよ。」