朝ごはんを食べていると、海織里の口元に米粒がついている。

「海織里、ごはんついてる。」

夏惟は海織里についている米粒を取ろうと手を差し伸べた時、昨日のキスを思い出す。

途端に恥ずかしくなり、差し伸べた手を止める。

「どこについてるの??」

夏惟は取るのをやめ、自分の口元を指差した。

「ここについてる。」


「あったあった。」

朝ごはんを食べ終わり、学校へ行く支度をする。

「海織里ー、まだ?」