海織里の好きな人なんて誰かわからない。

自分だったらいいのに、そんな夢物語を考えてしまう。

しかし、そんな馬鹿げた夢物語は見ずに、ここば幼なじみ゙として応援するしかないと思った。


「言えそうだったのにな……海織里が誰を好きでも、俺を好きじゃなくても応援するから……これだけ許して。」

そう言って夏惟は海織里の唇にそっとキスをする。


海織里の気づいていない今だけは俺のものにしたいと思った。