「やだな……。」

「で、でも。幼なじみなのには変わりないし……家が隣だからいつでも会えるし、心配することない。」

「……うん。そうだね。」


夏惟は寂しそうな海織里を励ましていると―――


「夏惟の好きな人って誰?」

海織里はただただ気になって聞いてしまう。

「い、いきなり……だな。」

「夏惟もでしょ?なんか……気になるの。」

「えっと。あの、それは……。」

「誰なの?」