そして海織里はもう一度、夏惟の部屋へ入った。

「どうしたの?海織里。」

「夏惟……一緒に寝てもいい?」

海織里は自分でもよく分からなかったが、とにかく離れたくない、それだけだ。

それを聞き、夏惟は真っ赤になる。


「え……?あ、えっと、どうした?」

「なんか一緒にいたいの。」

「で、でも……。」

緊張で夏惟は顔を伏せようとした。

「……だめ?」

急に甘えてくる海織里に心臓が破裂しそうになる。