「夏惟はすごいね。こんな難しそうな本読んでるんだ。」

海織里が感心していると、夏惟が自分のこれからのことを話してくれる。


「……俺さ、高校は海織里と違う所かも。」

それを聞き驚く。

「え……。違う所?」

「……うん。親から言われた。」

完全に頭が追いついていない。

「そ、そうな……んだ。」

夏惟は早めに切り上げようと、寝ることにした。

「とりあえず、もう寝るか。」

「あ……、うん。」