しかし、その安心もすぐに消えたのだ。

「ないよー(泣)あ。思い出した。」




それは朝のこと―――――



「海織里ーっ。今日からお母さんとお父さん、北海道にいるおばあちゃん所行くんだけど一緒に行く?」

お母さんは海織里を心配して尋ねる。

「ううん。私学校あるから家にいるよ!
何日くらいなの?」

「えっとー、1週間になるんだけど本当に大丈夫?」

「大丈夫!私家事できるし!
あ、もうこんな時間。じゃあ、行ってきます!」