「ま、まぁ。とりあえず夏惟をどうする?」


紅麗羽が話をそらそうとしてくれる。


「そうだったわ、私ったら取り乱しちゃって……
本題に入るけど、その夏惟って子は楽器とか何かできるの?」


さっきまでの表情と違い、いつになく真剣な瞳で吸い込まれそうになった。


「ま、まだよくわかりません。
明日、Shell'sの事も話す予定なので……その時聞いてみます。」

「わかったわ。お願いね。」


話も終わり、来週に出る番組のリハーサルなどを終えて、その日は終わりを告げた。