*いつかの君と夏を探しに*

その後、授業が終わり3人は仕事へ向かう。


電車の中――。


紅麗羽がお菓子を食べながら話す。

「そういえばさ、夏惟にShell'sの事言ったの?」


「…………あ、言ってない。」

「やっぱり。思ったとおり。」


(そうだった。夏惟のために結成したも同然なのに……。)


「明日……ちゃんと話すね。」

「それなら、私たちも同行するわ。」

「メンバーだし。」