*いつかの君と夏を探しに*

(私と……同じこと、思ってたんだ。)

「それに……海織里にキスしちゃったし……絶対嫌われたと思った。
ほんとに申し訳なかったんだ。」


夏惟は下唇をぎゅっと噛み締めた。

「……夏惟。」

「だから……ほんとに、ごめん。」

「夏惟は……今も、私の事…好き?」


海織里は真っすぐに夏惟を見つめる。

夏惟は顔を赤くしながらも、小さく頷く。

それを見た海織里は少し笑みを浮かべ、夏惟に近づいてネクタイをぐいっと引っ張り、キスをした。

「み、海織里!?」