挨拶した相手は煌也だ。


「お、おはようございます。」

「そういえばさ、俺と同い年なのに何で敬語?」

「そ、そういえばですね。
なんか……慣れなくて。」

「そっか。あれ?海織里ちゃんなんで手紙なんか持ってんの?」


手に持っていた手紙に気づき不思議そうに尋ねられる。

「これは夏惟に渡そうと……。」

「それ、俺が渡しておこーか?
この前悪い事しちゃったし。」

「い、いいんですか?」

「全然いいよ。クラス同じだし。」