「プリンス?」

(何だそれは……。)


「海織里知らないのか……。」


紅麗羽は仕方ないなという顔をしていて、紅麗愛が説明してくれた。

「塚瀬 煌也はかっこよくて、勉強できて、スポーツできて……ほんとになんでもできる秀才でプリンスって呼ばれてるの。

私達の学校にも、他の学校にもファンクラブなんてあるのよ?」


(ファンクラブ?すごい。)

「すごいね、その人。そんなに有名なんだ。」

「海織里は夏惟にしか興味ないからね。」