「ごめんっ、遅くなって。」

「もうパフェ来てるよ?どうしたの?」


(……2人には。)

海織里は自分の手をぎゅっと握って、緊張しながらも話すことに決める。


「あのね。さっき、トイレ出た所の近くに夏惟がいたの。」

「ええ!?喋ったの?」

「ううん。夏惟とは喋ってないんだけど…夏惟の友達の塚瀬 煌也さんって人と話した。」

すると、紅麗羽は首をかしげ眉間にシワを寄せる。


「塚瀬 煌也?聞いたことあるような……。」

「塚瀬 煌也って、プリンスじゃない?」