「そ、そんな……。」

「私、これからどうしたらいいんだろ……。
正直言うと…苦しいよ。」

下を向くと、紅麗愛が抱きしめてくれた。

「海織里……そうよね。苦しいし、辛いよね。」

「うぅ……。」


2人は授業が始まってもそばにいてくれ、ずっと話を聞いてくれる。


「でも、ほんとにどうしたらいいんだろ。」

「それなら、少し酷だけれど……いちからやりなおす?」


(いち……から。)

「思い出してもらうってこと?」